病院からのお知らせ
外来案内
■外来受付時間 午前8:30~12:00 午後13:00~16:30 (日・祝日は休診)
※新患の患者様は、日時の予約が必要です。予約が多い場合は日にちを変更していただくことがあります。
また、再診の患者様は、予診・検査等に時間を要しますので11:30までに受付をお済ませください。
尚、急患については、この限りではありません。
外来担当表
ココロ通信
ココロ通信 2024年11月
柳井病院 心理室
長い夏がようやく終わりましたね。季節の変わり目になると自律神経が乱れ体調を崩しやすくなるといわれていますが、皆さん体調はいかがでしょうか?自律神経には交感神経と副交感神経があるという説がよく知られていますが、今回は少し違う理論を紹介したいと思います。その理論では自律神経を交感神経と2つの副交感神経に分けて考えています。交感神経は何らかの危険に対して戦うか逃げるかという選択をして安全を確保するための神経です。言い換えれば「アクセルの神経」ですね。反対に副交感神経は「ブレーキの神経」といえますが、対処が難しい状況において止まってじっとすることで安全になるのを待つ「急ブレーキの神経」と、アクセルとブレーキの調整をする「穏やかなブレーキの神経」に分けられます。
例えば、「仕事できつく叱られてイライラし、相手に強い口調で言い返してしまった」という場合はアクセルの神経が働いています。一方、「仕事できつく叱られて、やる気が出ず仕事に行けなくなった」という場合は急ブレーキの神経が働いています。いずれも自分が安心できない環境にいると判断し、自分の身を守るために起きた反応であると考えられます。
そして、穏やかなブレーキの神経は安全や安心を感じられるときに働く神経といわれています。「仕事できつく叱られてイライラしたが、コーヒーを飲みながら同僚に話を聴いてもらっていたら気持ちが楽になった」という場合は、最初は安全を感じられずアクセルの神経が働いたが、コーヒーを飲んだり同僚と話したりしたことで安全な感覚が得られ、穏やかなブレーキの神経が働く状態になったと考えられるでしょう。「辛いことがあって家から出られなかったが、好きなアーティストの歌を聴いていたら気持ちが明るくなった」という場合は、体が急ブレーキをかけたが、安心感を得られる刺激に触れたことで穏やかなブレーキの神経が働くようになったと思われます。